育った綿花を紡いでみた

家で育った綿花の双糸 糸紡ぎ

大分開いてきた綿花ですが、母が「雨に濡れると大変だから」っていって摘んでしまいました。乾燥させるともっと開くとかなんとか。そうなんだーとかいいつついじっていたら、一つ綿が取れてしまったので、ついでだから(何のついでだ?)試しに紡いでみました。

家で育った綿花の双糸

本当にちょっとだけですけど、ちゃんと糸になりました! 綿花はただ取ってきて糸にすればいいってわけじゃなく、綿花の中に種が入っているのでその種を取り除いてあげる必要があります。本当なら種繰り機っていう機械を使うみたいなんですが、そんな機械を使うほどにとれたわけでもないので、手でむしるという荒々しい手段を使って種を取り除きました。

その後は、コットン用のタクリという小さな金属のスピンドルを使って単糸にし、さらにそれを撚り合わせて双糸にしました。その双糸がこの画像です。ちょっとだけですけど、ふわっふわの糸になりました。思った以上にふわふわして柔らかです。前にかったインドの綿とは違う気がするんですが、これが和綿だからなのか、とれたてを糸にしたからなのかはちょっとよく分かりません。

この分量で、一個の綿花の1/4。綿花の実はあと2つ。だからこれの10倍くらいの糸に…なるのかな?計算苦手なんで良く分からないですけど。まだちっちゃい実もいくつかあるっぽいので、どこまで育つか謎ですけど、このまま育てて収穫してみようと思います。糸にしても、何かが作れるとは到底思えないですけど、それこそ何年かかけてじっくり紡いだ糸をためていけば、靴下くらいは編めるようになるかもしれません。でも、綿って連作障害があるとかいう話も聞きますので、我が家の若干日当たり悪い庭で何年持ってくれるのかっていうところですね。

でもかなり背が低くて全然育っていない感じだったので、こうして少しであっても糸として紡げたというのは結構嬉しいことです。そして、綿から育てて分かりますけど、普段何気なく来ている洋服一つでも、色々な人の作業や手間をかけて製品である服になって、私がこうして着ているんだなということを改めて感じます。これを機械のない状態で一からやっていた昔って、本当に大変だったんだなと。特に糸紡ぎはスピンドルでちまちまやってますので、これで服が作れる分の糸を紡ぐっていうのは本当に気が遠くなる気持ちです。

自分でこれだけ手をかけて作った糸から、何か使える物が作れたら本当に愛着がわくんだろうな。その日が来るのが楽しみです。

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